圃場リスク予防AI
石原フーズ株式会社 御中 / ご提案デモ
AI 営農・品質改善 ご提案 / 2026

既存DXを活かす、ほうれん草の
圃場リスク予防 AI

記録を「次のアクション」に変える AI で、
農場から工場までの品質を一本につなぐ。

ご提案:LocalDive
御中:石原フーズ株式会社
現状理解

御社はすでに、農場 DX を高い水準で作り込んでいます

270ha / 約740圃場
宮崎・都城を中心とした自営圃場を一括管理
圃場QR 730カ所超
二次元コードで作業記録・畑の状況をリアルタイム社内共有
DXの9割以上を内製
自社開発アプリでペーパーレス化を 15年以上推進
TOMRA AI選別 + 大型IQF
ロボットトラクター・ドローンまで設備導入済み
JGAP認証 / 従業員115名
残留農薬・トレーサビリティ体制を確立
栽培〜加工〜出荷まで自社一括
工場から30分圏内の多数圃場で原料を生産

だから私たちは、「置き換える」のではなく「つなぐ・拡張する」 ご提案をします。

課題仮説

足りないのは「記録」ではなく、記録を "次の動き" に変える仕組み

すでにある(記録・可視化)
  • 営農アプリへの作業・写真入力
  • 圃場QRによるトレーサビリティ
  • 病害虫・生育・発芽率の記録
  • 工場のTOMRA選別データ取得
これから(次アクションへの変換)
  • 翌日の巡回ルート・優先度に変換
  • 防除の要否・タイミング判断に変換
  • 収穫順・工場搬入順の判断に変換
  • 工場の歩留まり改善へフィードバック
御社は「記録の重要性」をすでに理解されている。次の論点は、貯まった情報を翌日の現場行動にどう変換するか。
提案コンセプト

写真・音声・気象・圃場履歴・工場選別データを、 AI でつなぐ

現場の写真
現場の音声
気象データ
圃場履歴
工場選別データ
AI 構造化・推論エンジン
予防振り分け次アクション化
診断の "代行" ではなく、
予防・振り分け・見回りに徹する
巡回指示・優先度
防除の要否判断
収穫順・搬入順
収穫量の予測
工場稼働の最適化
提案① | 本命

圃場リスク予防 AI(病害虫・雑草・生育異常)

「病害虫が出てから対応」ではなく、「出る前に見に行く」 へ。

多数分散圃場の巡回優先度を
自動で作れる
フィールドマンの経験を
若手へ引き継げる
見落とし・対応遅れによる被害を
減らせる
提案①の中身

現場のひと言・一枚の写真を、AI が構造化して振り分ける

入力AIが自動で処理する内容
音声圃場ID・作物・症状・場所・重症度・作業内容に分解
写真葉の異常・雑草混入・発芽不良・生育ムラ・土壌表面をタグ化
GPS / QR圃場マップに自動で紐づけ
気象降雨・湿度・気温・日射などから発生リスクを補正
過去履歴同一圃場の過去発生・前作・土壌分析・農薬履歴と照合
AIの出力(5分類)
要巡回
要写真追加
要担当者確認
防除検討
工場側へ注意

肝は「AIに最終診断させない」こと。 AIが作った記録を、担当者がワンタップで修正 → そのまま既存営農アプリ/DBへ戻す(CSV・API連携)。

提案①の出口

圃場ごとのリスクを色で可視化し、翌朝の巡回優先度に変える

圃場リスクマップ
圃場A
圃場B
圃場C
圃場D
圃場E
圃場F
圃場G
圃場H
圃場I
圃場J
圃場K
圃場L
圃場M
圃場N
圃場O
リスクの4色
すぐ巡回
数日後に確認・写真を追加
通常(経過観察)
情報不足(要メモ)
朝の巡回指示(自動生成)
本日見るべき圃場
圃場A・E・L(赤)を最優先
見るべき症状
葉の黄化・斑点/雑草混入
撮るべき写真
南側の畝を各圃場3枚
担当者
フィールドマン 2名を割当
提案② | 差別化

TOMRA選別データを、圃場改善に戻す AI

TOMRA 5C のほうれん草ラインは時間あたり 3.6トン(導入前比 約2倍)。選別ビッグデータを生産現場へフィードバックできる可能性が示されています。

工場側で取れるデータAIが返す圃場側へのフィードバック
雑草混入が多いロット該当圃場の除草タイミング・巡回頻度を見直す
変色が多いロット収穫タイミング・気象・搬入時間・ブランチング条件を確認
異物除去率が高いロット圃場・収穫機・運搬容器・土壌状態を点検
歩留まりが悪いロット生育ムラ・収穫適期・前処理条件を分析

「記録をきれいにするAI」ではなく、工場の歩留まり=利益に直結する AI になります。

提案③ | 中長期

収穫時期・収量・工場稼働を予測する AI

使うデータと用途
播種日・品種・圃場 ID
生育ステージ予測
気象データ
生育進行・病害虫リスク補正
生育写真
実際の生育量・ムラ補正
過去収量
圃場ごとの期待収量モデル
工場稼働予定
収穫順・搬入順の最適化
TOMRA/選別結果
実収量・品質の学習データ
現実的な作り方(4ステップ)
1
既存の圃場・播種・作業・収穫データを整理
2
外部APIで初期予測
3
石原フーズの実績データで補正
4
工場稼働・収穫順・巡回順に落とし込む
技術的な前提と設計

病害診断は "段階的に育てる" — 最初から病名は断定しない

病虫害AI画像診断APIは現時点で12作目が対象(トマト、イチゴ等)。ホウレンソウは現時点で対象外。 だから初期から「高精度診断」と言い切らない設計にします。

L1
異常あり/なしの検知
L2
症状を分類(黄化・斑点・萎れ・食害・雑草・発芽不良・生育ムラ)
L3
圃場・気象・過去履歴からリスクをスコア化
L4
担当者へ「要確認」として振り分け
L5
確認結果を教師データ化し、独自モデルを育成
初期の打ち出しは
「ほうれん草の異常兆候・雑草・
生育ムラを早く拾うAI」
初回 PoC

6〜8週間で "見えるデモ" をつくる

PoC名:石原フーズ 圃場リスク予防 AI PoC
対象
  • ほうれん草 中心
  • 現場ユーザー 約10名
  • 20〜50圃場から開始
  • 既存連携は CSV・API・簡易DB で十分
  • 病害虫だけでなく雑草・発芽不良・生育ムラ・収穫適期も対象
作る機能
  • QR読取後の音声・写真入力
  • 作業/生育/病害虫・雑草メモへ自動振り分け
  • 農薬・肥料/工場注意の仕分け
  • 圃場リスクマップ(赤・黄・青・灰)
  • 朝の巡回指示/週次レポート
成功指標
  • 音声の構造化精度 80%以上
  • 記録入力時間 30〜50%削減
  • 要確認圃場を納得ある精度で抽出
  • 現場定着 10人中7人以上
  • 次フェーズ(工場/TOMRA連携)の判断
技術構成イメージ

内製文化を尊重し、API部品・共同開発の形で入る

現場スマホ
圃場QR読取
音声・写真入力
AI構造化エンジン
既存営農アプリ/DBへ連携
圃場リスクマップ
巡回指示・週次レポート
将来:TOMRA/工場選別データと接続
最小限のDBテーブル
field_master
work_log
observation_log
spray_fertilizer_log
harvest_log
factory_quality_log
alert_log
AIの使い分け(コスト設計)
日常の文字起こし・分類
軽量モデルで安く回す
写真の異常チェック
画像対応モデル
病害虫の重要案件
高性能モデル+人間確認
月次の分析・改善提案
高性能モデルでまとめる
提案パッケージ

小さく入り、段階的に拡張する 4つの選択肢

A
入口
音声・写真記録AI

現場の入力負担を削減。実習生・新任でも記録しやすい。既存アプリは置き換えない。

B
おすすめ
圃場リスク予防AI

予防・巡回優先度・週次リスク。フィールドマンの暗黙知を若手へ継承。

C
中長期
収穫・工場稼働予測AI

安定供給と工場稼働に直結。収量予測APIと相性◎。

D
最大の差別化
TOMRA選別データ連携AI

冷凍加工メーカー専用AIへ。工場品質と農場作業がつながる(接続難度は高め)。

商談でのスタンス

自社開発のプライドを邪魔しない、関わり方

私たちがやること
  • 一般的な営農記録アプリは提案しない
  • 既存システムは置き換えず、QR後の音声・写真入力/自動振り分け/リスクマップだけ小さく実証
  • 記録を、巡回・防除・収穫順・工場搬入の判断に変換する部分を一緒に作る
  • 経営効果(歩留まり・省人化・安定供給)から入る
あえてやらない提案
汎用の営農記録アプリ販売/すでに独自アプリがある
「AIが病名を断定」/専用学習データが必要・初期断定は危険
既存システムの置き換え/内製文化と衝突する
写真診断だけ/レイミー系と差別化しづらい
チャットボットだけ/現場・工場データ未接続で価値が薄い
補助金ありき/自力投資できる企業、経営効果から
次のステップ

まず6点をヒアリングし、PoCの範囲を確定します

1
既存営農アプリの入力範囲(作業・農薬・肥料・生育・写真・収穫・工場連絡)
2
写真記録の活用度(撮るだけ? 圃場ID・症状と紐づく?)
3
病害虫・雑草・発芽不良・生育ムラで最も困っているもの
4
TOMRA/工場選別結果はロット・圃場に紐づいて残るか
5
収穫順・工場搬入順の決め方(経験・ボード・Excel・口頭)
6
若手に引き継ぎたい判断(暗黙知=最もAI化しやすい)
最終おすすめ

既存営農アプリを活かした、
ほうれん草圃場の予防 AI・巡回指示 AI

音声・写真で現場メモを残し、病害虫・雑草・生育ムラ・発芽不良をAIが自動分類。

圃場ごとのリスクを色でマップ化し、翌日の巡回優先度と確認ポイントを提示。

将来はTOMRA選別データ・歩留まり・収穫予測と連携し、農場から工場までの品質改善AIへ拡張。

LocalDive